君主の存在
日本は立憲君主制の国だ。
日本国憲法で天皇は国民統合の象徴と書いてあるが、れっきとした君主である。君主とは何か解らなくなっている国民が日本人である。明治以後日本はアメリカに負けて憲法を書き換えられても、天皇は常に日本の君主である。
明治時代に国民国家になった日本では、御誓文によって立憲君主制になった。御誓文とはどういうものか。
天皇が代々の祖先に誓いを立てた国家指針が「御誓文」である。
つまりこれが日本の民主主義なのである。天皇に独裁権はなく、全ては国民の意見を聞いて決めることとしたのだ。そのため議会制を制定した。特に衆議院(一般選挙で選ばれた議員)が最初に国家予算を審議することにした。これが民主主義である証拠なのだ。
日本の天皇は権威であって権力は持たなかった。だから政治責任は国民が選んだ政府にあったのである。だからこそ戦時中であっても総理大臣は5人も代わったのだ。このことがアメリカ占領軍の洗脳によって戦後の日本人には解らなくなったのである。
明治維新で日本は天皇を権威とした民主主義の国家になったことを知らなければならないのだ。天皇がいなければ国会議員も総理大臣も身分が確定しないのである。
アメリカ大統領は就任式で聖書に誓う。日本の総理大臣は天皇に認可されて正式に就任するのである。